オンライン×オフラインで動画広告の効果を最大化する方法
――TikTok広告×ターミナル駅サイネージの統合プロモーション事例

スマートフォンで動画コンテンツに触れる時間が増えた一方で、通勤・通学時に目にする デジタルサイネージなど「リアルな接点」の重要性も高まっています。
本コラムでは、大手フィットネスメーカー様のプロモーションで実施した 「TikTok広告×ターミナル駅サイネージ」の事例をご紹介しながら、
オンライン広告とオフライン広告を組み合わせて動画のリーチを最大化するポイントを解説します。

フィットネスメーカーの課題：潜在層への認知拡大とEC集客

クライアントは、大手フィットネスメーカー様。室内用ランニングマシーンやエアロバイクなど、 自宅で本格トレーニングができる機器を幅広く展開しています。
従来のデジタルマーケティングでは、トレーニング好き・ジム通いをしているユーザーなど、 いわゆる「フィットネス顕在層」へのリーチは一定数確保できていました。

しかし、一方で課題となっていたのが、 「一般生活者を含む潜在層への認知拡大」と「ECサイトへの集客アップ」です。
「運動に興味はあるが、まだ行動に移していない」「自宅トレーニングに憧れはあるが、 どの商品を選べば良いか分からない」といったライト層に、自然な形で情報を届ける必要がありました。

戦略方針：スマホ接触とリアル接触を連続的に設計する

そこで当社では、オンライン×オフラインの統合プロモーションを提案しました。
まずはスマートフォン上で動画広告を配信し、フィットネスに興味を持ち始めた潜在層の心を動かす。
そのうえで、実際に人が集まる場において同じ動画クリエイティブを展開し、 記憶に残る「リアルなタッチポイント」を創出するという考え方です。

TikTok広告で潜在層にアプローチ

縦型動画クリエイティブでスマホ画面に最適化

まず実施したのが、TikTok広告による動画プロモーションです。
TikTokはショート動画を日常的に視聴するユーザーが多く、フィットネスに限らず、 ライフスタイル全般に関心を持つ潜在層にリーチしやすいプラットフォームです。

クリエイティブには、室内用ランニングマシーンやエアロバイクを実際に使用している様子を撮影した 縦型動画を採用。
自宅リビングでトレーニングするシーンや、運動後の爽快感が伝わるカットを盛り込み、 「自分もできそう」と感じてもらえる構成を意識しました。

月間10万回のECサイト誘導を実現

TikTok広告では、年齢・興味関心・行動データなどをもとにしたターゲティングを行い、 フィットネスに関心が高まりつつある潜在層を想定して配信を最適化しました。
その結果、月間で約10万回のECサイトへの再度誘導（セッション流入）を実現。
単なる再生回数の増加にとどまらず、「気になるからサイトを見てみよう」という行動を しっかりと引き出すことができました。

大型駅伝イベントに合わせたターミナル駅サイネージ展開

お正月の駅伝需要に合わせて大手町駅に出稿

オンラインでの認知を高めると同時に、オフラインでのリアルな接触も設計しました。
実施タイミングとして選んだのは、お正月の「大型駅伝イベント」期間。
観戦客や関係者、報道スタッフなど多数の人が行き交うこの時期は、 スポーツへの関心も一段と高まるタイミングです。

そこで、駅伝のスタート＆ゴール地点に近い大手町駅のターミナルサイネージに、 TikTok広告と同じ縦型動画クリエイティブを展開。
スマホで見慣れた画角の動画が駅構内の大型ビジョンに表示されることで、 通行者の視線を自然に惹きつけることができました。

イベント来場者の多くにタッチポイントを創出

駅伝イベントと連動したことで、スポーツに関心の高い来場者はもちろん、 たまたま通りがかった一般ユーザーにも幅広くリーチすることができました。
すでにTikTok上で動画に接触していたユーザーにとっては「見たことがある」クリエイティブとして 再想起を促し、初めて見るユーザーにもインパクトのある接点を提供できた点がポイントです。

オンライン広告×オフライン広告の相乗効果

今回のプロモーションの大きな成果は、
「スマートフォンでの動画視聴」と「駅サイネージでのリアルな視覚体験」を 連続的に設計できたことです。

オンラインで興味を喚起し、オフラインで印象を強く刻むことで、
クリエイティブが「一度見て終わりの広告」ではなく、 生活者の記憶に残るブランド体験へと昇華されます。
その結果、ECサイトへの再訪や指名検索の増加など、中長期的な効果も期待できます。

まとめ：動画クリエイティブを軸に接点設計を最適化する

本事例は、動画クリエイティブを起点に、オンライン広告とオフライン広告を組み合わせることで リーチと認知を最大化したプロモーションです。
フィットネスメーカーに限らず、
「潜在層への認知を広げたい」「ECサイトへの集客を強化したい」 といった課題をお持ちの企業様にとって有効なアプローチと言えます。

当社では、TikTok広告をはじめとした運用型オンライン広告と、 ターミナル駅サイネージなどのオフラインメディアを掛け合わせた 統合型プロモーション設計を多数ご支援しています。
オンライン×オフラインで動画広告の効果を高めたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。